イケメン従業員に囲まれて〜若女将、奮闘中〜


「千歳、嵐、先に教室行ってるよ?」


人混みの中の2人にそう声を掛けると、


「待てよ、織!」


「ごめんね、もう行かなきゃ」


そう言って2人は私の元へと駆け寄って来る。


「別にいつも私に付いてることないのに」


「そうはいかない。織の側で、織を守るのが俺達の仕事だ」


嵐がそう言うと、


「そうですよ。僕たちは織様を守るためにここにいるんですから」


千歳も困ったような顔をしてそう言った。