「301号室はご年配のお客様だから、部屋に飾る花は香りの強いものは避けてね。」


「518号室のお客様はご到着が遅い時間だから、初めからお布団を敷いた状態にしておいて」


名簿をチェックしながら、次々と指示を出していく。


一通り説明した後、それぞれのフロアの担当者から質問や提案を受け、更に細かく決定していく。


そうして客室の準備が終わったのが、10:50。


(急いでロビーに行かなきゃ!)


チェックアウトのお客様を見送るため、ロビーへと急ぐ。