「織姫、次はヘアメイクだよ」 そう声をかけてきたのは葵。 葵にはいつもヘアアレンジをしてもらっている。 自分でできないこともないのだが、葵にやってもらったほうが遥かに仕上がりがいいので、いつも頼んでしまう。 「今日はどうしよっか。まぁ織姫ならどんな髪型でも似合うけどね?」 「ふふ。お世辞でも嬉しい。葵に任せるよ」 「オッケー。今日も最高に可愛くしてあげる」 そう言って私の髪をいじり始める葵。 あっという間に可愛らしいアップヘアが完成した。