「全く、千歳と嵐は何をやっているんだか…」 樹が何かぼそっと呟いていたが、私には聞き取れなかった。 「あの、樹。教科書ありがとう。あと、樹が来たのにはびっくりしたけど、助かった!さっきの人ちょっとしつこくて、困ってたんだよね」 笑顔で樹にお礼を言うと、 「いえ、とんでもありません。私は、織様のために行動したまでです。それが私の仕事ですから」 「ん。じゃあ私教室に戻るね。本当にありがとう!」 「はい、お勉強頑張ってくださいね」 樹に手を振って、私は教室へと向かった。