イケメン従業員に囲まれて〜若女将、奮闘中〜


確かによく連絡先を聞かれたり、たまーに告られたりもするけど、私が可愛いなんてありえない。


「この子は自分の可愛さわかってないんだから。こりゃあいつらも苦労するなぁ」


翠は呆れた様子で私とあの2人を交互に見ていた。


「……?なんであの2人が苦労するの?」


さっぱり意味がわからない。翠はたまに理解できないことを言う。

私が可愛いかどうかがなぜ千歳や嵐と関係するのだろうか。


「はぁ…わかんなくてもいいよ、あんたは」


「えぇ〜?なにそれ…」


結局翠は何が言いたかったのだろうか。

考えてみてもわからないまま、先生が来て授業が始まった。