「リリィ、絶対、お前を幸せにしたるからなー!浮気せんと待っとれよー!」 静かだった丘に、ジュンの叫び声が響き渡った。 遠く日本にいるリリィへのプロポーズ 聞こえるはずのないその声は、きっとリリィに届いていると、私は何故か確信していたんだ。 だって、きっとリリィも同じ気持ちに違いないから 二人の目に見えない絆を私は知ってるから…… ジュンのプロポーズは暮れゆく太陽とともに、西の空へと吸い込まれていったんだ。