私はその頃、美術部に所属していた。 そぅ、響くんと同じ美術部。 何でもいいから、部活しなくちゃいけない学校のきまりがあったから、私は一番疲れないであろう美術部に入った。 でも、ただ所属してるって言うだけで、殆ど、部活に参加せず……だから、響くんとも全く話した事がなかった。 ある時さ、気まぐれに、たまには部活に行こうと美術室へ~ 冬の終わりかけ、春の始まりの頃だった。