中学2年生の春。
クラス替えの季節。
学校に行けば桜がヒラヒラ待っていた。
(今年も暖かいから散るのはやいな。)
そう思いながら新しいクラスが書いてある紙を先生からもらう。
(新しいクラスか...。こういうのあんまり仲良い人とならないんだよなぁ。)
去年のクラスままでよかった。
なーんて1人でぽつりとつぶやく。
「2年生はグラウンドに新しいクラスの順番で並んで〜」
そんな先生の声を聞きながら自分の名前を探す。
あ。私の名前は「相馬 楓」(そうま かえで)
よくあいばって読まれるけどそうまね。
だいたい主席番号は真ん中なんだよね...
。と思い真ん中らへんを探す。
お、あったあった。2年A組。
え、めちゃ!いいじゃん!今年のクラス!!遥と同じだ!!今回運が良い!
「かえでー!!!」
遠くから呼ばれて、見てみると遥が呼んでた。
遥とは小学校の頃から仲が良かったの。
違う小学校だったけど親同士がバレーやってて知り合った。
「遥!クラス同じ!」
「ね!!やばい!!」
嬉しそうな顔をした遥はバシバシと私の背中を叩く。痛い...。
短髪で明るい遥。笑うと目がなくなって可愛い。それと力がつよい...
「遥!!そうちゃん!!」
振り向くとたかがいた。
あ、そうちゃんとは私のこと。
相馬だからそうちゃん。
たかは髙橋だからたか。同じ部活に入ってて一緒にいる時間が長い。たかも小学校から仲良し。
「うちも一緒のクラス!!」
「まじで!!よっしゃ!!」
「めっちゃ良い!!今年絶対楽しいわ!
」
3人で肩組んで飛び跳ねながら回って喜んだ。
興奮が収まって改めて紙をみる。
え。本当にやばい。
上田さんも一緒でもっちーもいる!!
仲良い人ばっかり!!