私のクリスマスは終わっていった。
だけど、北斗の事は不思議と吹っ切れた。
やっと前を向いて進んで行ける。
私は進路に向かって頑張るんだ。
高校生活思いっきり楽しんでやる。
そんな事を思いながらの年越し。
家族でそばを食べていた。
私は「クリスマスのプレゼントありがとう」
母は「だから違うって…ねぇお父さん」
はいはい…。
「子供騙しはもう通用しないよ」と私。
父は「違うものは違う」
えっ…誰から?
「ほんとにほんとに?」と私。
「ほんとのほんと」と母。
真っ白なマフラー。
もしかして…りこ?
まさかね?
大翔くん?いや…しばらく連絡とってない。
私は引き出しからケータイを取り出して、本当に久しぶりに電源を入れた。
メッセージが来てる。
りこから「メリクリ」
大翔くんだ…「元気?気が向いたら連絡ください」
何度か着信もあった…。
私はりこに「来年もよろしく」とメッセージを送った。
大翔くんには「元気になったよ‼」と送った。
すぐ着信を知らせる音…
大翔くんだ…「はい」と私。
「久しぶり‼生きてた?」と大翔くん。
「復活いたしました」と私。
「それはよかった」と大翔くん。
クリスマスの不思議な出来事を話した。
「それ…俺…住所りこに聞いて送った」
わざわざ私のために?
「映画見に行った時かわいいって見てたよね?」
そう…私はそういえばこのマフラー買おうか迷っていた。
自分ですら忘れてた…。
だけど…手持ちのお金が足りず断念したマフラー。
「覚えててくれたの?」
「かなり迷ってたから覚えてた」
大翔くん、お金貸すよって言ってくれてたよね?
私は断ったけど…。
そのさりげない優しさがしみる。
年明け大翔くんと会う事になった。
その前にクリスマスプレゼントのお返しを買いに来た。
何を買おう…私は映画を見に行った日大翔くんが見ていた物がなかったか思い出しながらお店3週目…。
そうだ‼ピアス見てた‼
私は雑貨屋さんのガラスケースに並んだピアスを見ていた…これだ‼これかっこいいって見てた…。
これにする‼決めた‼
店員さんを呼んでガラスケースから出してもらいラッピングしてもらった。
私は家にこのまま帰ろうと思ったけど今渡したくて、バスに乗り込んだ…前言ってた街の名前の場所で。
だけどここは車で通ったくらいで道は知らない。
大翔くんに連絡してみた。
でない…でない…。バイトかな?
急に来た私もバカ。
明日会えるのに。
だけど今日がよかった。どうしても。
それはね…ケータイの番号の最後の4桁。
0105は指定で誕生日って言ってたから。
だから今日がよかった。
バスを降りたら近くにコンビニがあった。
寒さしのぎに入る。
「いらっ…あかねちゃん?」
「大翔くんだ…。私大翔くんに会いに来たの」
めっちゃびっくりしてたね。
私が会った時は茶髪だったのに、今は黒髪になっていた。
髪の色が違うだけでも雰囲気が変わる。
でも…やっぱり…チャライ…。
見た目と性格のギャップが大翔くんのいいところ。
一時間くらい待った。
でも勝手に来たのは私。
全然苦じゃなかった。
「急でびっくり」と大翔くん。
「これ、渡したくて…」と私。
「俺に…?」
「そう…」
「開けていい?」
「うん…」
もう買っちゃったって言わないで…って願う。
「おー‼ありがとう‼欲しかったピアス…」
「覚えてたの…」お返しできた。
「つけていい?」
「うん‼」
ピアス…かっこいい。
つけるとまた印象変わるね。
「似合う?」
「ばっちり‼」
大翔くん、喜んでくれた。
よかった。
私まで嬉しくなるよ…。
大翔くんは何も聞かない。
ケータイの電源切っていた事も。
「髪、黒くしたの?」
「まぁ…気分転換に」
「大翔くんの私服初めて見たよ。オシャレだね」
「そう?あかねちゃんは…普通かな」
そう言って笑う。
だけど、何言われても嫌な気がしないのは何でかな?
本当に不思議な人。
恋をしないと決意した私は、大翔くんと話したり、会ったりしている内に恋をしてしまいそうで…戸惑っていた。
踏み込めない距離…。
恋に臆病な私はこの距離を縮められずにいた。
友達のまま…春が来た。
今年も桜がキレイ。
大翔くんとは何も変わらない。
バイトの休みが会えば遊んだり、りこやゆうりくんと4人で遊んだりしていた。
告白してみたら?と勧められたけど、まだ踏み出せない自分がいる。
北斗に未練はない。
恋愛に臆病になっただけ。
今は勉強とバイト頑張るんだって自分にいい聞かせるように恋バナは避けてきた。
最近の私は…同じクラスのたまきちゃんとバカみたいな話しして楽しく過ごしている。
友達も少し増えた。
びっくりする事に最近あの「りゅうくん」から告白された私…恋愛対象で見た事がなかったので、丁重にお断りしました。
人生に一度はあるというモテ期はまさに今なのか…
と言っても一人だけだけど。
これはモテ期とは言わないか。
北斗とも普通に話せるようになった。
別れてからの方がお互い遠慮せず話せる関係になった。
まさか運命的だと思った人のノロケ話聞かされるとは想像すらしてなかったけど。
私は別れを選んで良かったと思う。
こうやって色んな事乗り越えて強くなっていく。
そして学んでいく。
痛みを知るから人に優しくできる。
神様が私に与える試練はそう思うと悪くない。
夜空の大きな月は私が進むべき次の道を教えようとしているような明るい光だった。
あなたが決めなさい。
私は見守っているよとも言っているような月。
その優しい月の灯りは静かで…大翔くんのようだった。
だけど…告白して友達でいられなくなるのは嫌だから。
このままでいい。
このままがいい。
それが今の私の答え。
だけど、北斗の事は不思議と吹っ切れた。
やっと前を向いて進んで行ける。
私は進路に向かって頑張るんだ。
高校生活思いっきり楽しんでやる。
そんな事を思いながらの年越し。
家族でそばを食べていた。
私は「クリスマスのプレゼントありがとう」
母は「だから違うって…ねぇお父さん」
はいはい…。
「子供騙しはもう通用しないよ」と私。
父は「違うものは違う」
えっ…誰から?
「ほんとにほんとに?」と私。
「ほんとのほんと」と母。
真っ白なマフラー。
もしかして…りこ?
まさかね?
大翔くん?いや…しばらく連絡とってない。
私は引き出しからケータイを取り出して、本当に久しぶりに電源を入れた。
メッセージが来てる。
りこから「メリクリ」
大翔くんだ…「元気?気が向いたら連絡ください」
何度か着信もあった…。
私はりこに「来年もよろしく」とメッセージを送った。
大翔くんには「元気になったよ‼」と送った。
すぐ着信を知らせる音…
大翔くんだ…「はい」と私。
「久しぶり‼生きてた?」と大翔くん。
「復活いたしました」と私。
「それはよかった」と大翔くん。
クリスマスの不思議な出来事を話した。
「それ…俺…住所りこに聞いて送った」
わざわざ私のために?
「映画見に行った時かわいいって見てたよね?」
そう…私はそういえばこのマフラー買おうか迷っていた。
自分ですら忘れてた…。
だけど…手持ちのお金が足りず断念したマフラー。
「覚えててくれたの?」
「かなり迷ってたから覚えてた」
大翔くん、お金貸すよって言ってくれてたよね?
私は断ったけど…。
そのさりげない優しさがしみる。
年明け大翔くんと会う事になった。
その前にクリスマスプレゼントのお返しを買いに来た。
何を買おう…私は映画を見に行った日大翔くんが見ていた物がなかったか思い出しながらお店3週目…。
そうだ‼ピアス見てた‼
私は雑貨屋さんのガラスケースに並んだピアスを見ていた…これだ‼これかっこいいって見てた…。
これにする‼決めた‼
店員さんを呼んでガラスケースから出してもらいラッピングしてもらった。
私は家にこのまま帰ろうと思ったけど今渡したくて、バスに乗り込んだ…前言ってた街の名前の場所で。
だけどここは車で通ったくらいで道は知らない。
大翔くんに連絡してみた。
でない…でない…。バイトかな?
急に来た私もバカ。
明日会えるのに。
だけど今日がよかった。どうしても。
それはね…ケータイの番号の最後の4桁。
0105は指定で誕生日って言ってたから。
だから今日がよかった。
バスを降りたら近くにコンビニがあった。
寒さしのぎに入る。
「いらっ…あかねちゃん?」
「大翔くんだ…。私大翔くんに会いに来たの」
めっちゃびっくりしてたね。
私が会った時は茶髪だったのに、今は黒髪になっていた。
髪の色が違うだけでも雰囲気が変わる。
でも…やっぱり…チャライ…。
見た目と性格のギャップが大翔くんのいいところ。
一時間くらい待った。
でも勝手に来たのは私。
全然苦じゃなかった。
「急でびっくり」と大翔くん。
「これ、渡したくて…」と私。
「俺に…?」
「そう…」
「開けていい?」
「うん…」
もう買っちゃったって言わないで…って願う。
「おー‼ありがとう‼欲しかったピアス…」
「覚えてたの…」お返しできた。
「つけていい?」
「うん‼」
ピアス…かっこいい。
つけるとまた印象変わるね。
「似合う?」
「ばっちり‼」
大翔くん、喜んでくれた。
よかった。
私まで嬉しくなるよ…。
大翔くんは何も聞かない。
ケータイの電源切っていた事も。
「髪、黒くしたの?」
「まぁ…気分転換に」
「大翔くんの私服初めて見たよ。オシャレだね」
「そう?あかねちゃんは…普通かな」
そう言って笑う。
だけど、何言われても嫌な気がしないのは何でかな?
本当に不思議な人。
恋をしないと決意した私は、大翔くんと話したり、会ったりしている内に恋をしてしまいそうで…戸惑っていた。
踏み込めない距離…。
恋に臆病な私はこの距離を縮められずにいた。
友達のまま…春が来た。
今年も桜がキレイ。
大翔くんとは何も変わらない。
バイトの休みが会えば遊んだり、りこやゆうりくんと4人で遊んだりしていた。
告白してみたら?と勧められたけど、まだ踏み出せない自分がいる。
北斗に未練はない。
恋愛に臆病になっただけ。
今は勉強とバイト頑張るんだって自分にいい聞かせるように恋バナは避けてきた。
最近の私は…同じクラスのたまきちゃんとバカみたいな話しして楽しく過ごしている。
友達も少し増えた。
びっくりする事に最近あの「りゅうくん」から告白された私…恋愛対象で見た事がなかったので、丁重にお断りしました。
人生に一度はあるというモテ期はまさに今なのか…
と言っても一人だけだけど。
これはモテ期とは言わないか。
北斗とも普通に話せるようになった。
別れてからの方がお互い遠慮せず話せる関係になった。
まさか運命的だと思った人のノロケ話聞かされるとは想像すらしてなかったけど。
私は別れを選んで良かったと思う。
こうやって色んな事乗り越えて強くなっていく。
そして学んでいく。
痛みを知るから人に優しくできる。
神様が私に与える試練はそう思うと悪くない。
夜空の大きな月は私が進むべき次の道を教えようとしているような明るい光だった。
あなたが決めなさい。
私は見守っているよとも言っているような月。
その優しい月の灯りは静かで…大翔くんのようだった。
だけど…告白して友達でいられなくなるのは嫌だから。
このままでいい。
このままがいい。
それが今の私の答え。