その可愛い唇に

頬に

未成熟な身体に

僕は触れたくて仕方なかった


触れたいなんてものじゃない

食べたい

木葉を、食べたいよ



「あのね、尚くん。ずっと、黙ってたんだけど」 

「……なんだい?」


僕を見上げる木葉の目が、潤んでいる

キミはどうして、そんなにも、可愛いんだ……?


「尚くんと……同じ高校に、1年でも通いたくて。勉強頑張ってるの」


(え……?)


「ランク高いから、わたしなんかが行けるかわからないけど。ちょっとでも近くに、いたくて」

「木葉……」

「そのためには、定期テストの点……内申点、もっとあげられたらなって」

「木葉……そんなことしなくても……」