連「なんで、族の人間じゃないって嘘をついてる?」

芹明「姫蝶は秘密が多い人間だ。そんな簡単に現れてたら、どんどん敵が増える。正統派の族なら一万いても勝てる。だが、不正の族は五千が限界だ。」

こいつに話して、私は救われるのか?
こいつは、私のことを救ってくれるのか?

連「族の人間が嫌いっていうのも本当か?」

芹明「本当だ。親が族の人間だったっていうだけで、私の人生が決まった。好きでもない奴と結婚しなきゃいけない。珠明と同じように鍛えられてきたけど、珠明は私を超えなかった。」

近すぎて直視できなくなりつつある。

連「白虎の奴らには芹明が姫蝶であることを黙っておく。ただ条件がある。」

とことん上からだな。
まぁ、嫌いじゃない。

芹明「なんだ?」

連「蝶蘭と同盟を組みたい。」

芹明「明日、蝶蘭の幹部に話はしてみる。それからだ。」

連「わかった。」