「悠哉、明日からはお前一人で風呂入れ」




小学三年生の時に父親からの一言



忘れもしない、俺にとっては死刑判決のようだった


だいぶ、駄々をこねたと思う




「やだやだ!」と泣く俺に

「明日からは俺がママと一緒に入るんだ
今までは我慢してやったんだ
俺の女の肌をこれ以上他の男に見せてやる必要はねぇ
お前も好きな女早く見付けてそいつと一緒に風呂に入れ」


父親はそう語った



今、思えば随分大人げない


納得しない俺に父親はあろうことか母親にキスをした




「悠哉の前で!」と真っ赤になって怒る母親が可愛くて

「可愛い母親見せてやるから風呂は諦めろ」と言われて納得したんだった