きっとこんな俺では場の空気を濁してしまうと遠慮して



それでも


「悠哉連れてくと女子の反応良いんだよ」とか

「悠哉を連れて来いって言われてんだよー」


なんて言いながら懲りもせずに誘ってくる友人と断る俺


それでも俺の隣には男が座ることを約束させ彼女と別れた時には何回か、いや何十回に一回は顔だして

もちろん俺には「マザコンだとは言うな!」と約束させられて



そんな攻防を繰り返しながら大学生活をそれなりに楽しんでいた



いつもの様に彼女は途絶えることなく


母親が言うように

「女の子には優しく!泣かせたらダメ!」をちゃんと守って



そして、二十歳を越えたときには




「マザコン絶食男子」と新しい名前を与えられた