「ねぇ、お兄ちゃん!血つながってないってどういう事?」


学校が見えなくなったとき、私はお兄ちゃんに聞いた。


私達は生まれた時からずっと一緒にいたはず。 


血つながってないなんて事あるの? 


「俺が3歳でサキが1歳の時。サキはお袋に連れられてきたんだ。サキはまだものごころ付いてなかったから覚えてないのも当然だろ。」


「ほんと…?」


「あぁ。」


じゃぁ、私達はほんとの兄弟じゃないんだ。 


うれしいようなうれしくないような複雑な気持ち。


「それより…アイツと仲良いんだ?」


「アイツって?」


「昨日の奴。」


「あっ!達也の事?うん♪仲良くなったよ(・∀・)ノ」


「へぇ。あっあとさ、サキハブられてんの?」


はっきり言われるとキツイ…。それがお兄ちゃんなんだけど。


「うん。何か昨日の事ばれてたっぽい!達也モテるからひがまれちゃった!!」

「そっか…平気か?」


「うん!」


「よかった。…後でサキの部屋行っていいか?」


「?いいよ??」


「じゃぁ行くな。」


お兄ちゃんは何かを覚悟したような顔をしていた。