お兄ちゃんを無視して、付いていった。 


「なんですか?」


《俺…ずっと前からサキさんの事好きでしたッ!!付き合ってください!》


「えーと、ごめんなさいっ!好きな人いるんで…」


《そっか……ごめん!》


「えっ?」


上を向くと、顔が目の前にあった。 


「イッ…ヤッ!!」


『おいっ!何やってんだよ?!』


お兄ちゃん…


お兄ちゃんはその人を私からどけて、私を抱きしめた。 


『変な事すんぢゃねーぞ。ゴラ゛ァ!!』


今までみた事ない顔で怒鳴っていた。