My☆Destiny

「お兄様、どうしたんですか?」


冬実が兄貴に話しかける。




「やだなあ、冬実ちゃん。俺のことは拓夢でいいよ」




「そんな・・・・先輩に向かって呼び捨て出来ません」



「いいって。それより一緒に帰らない?」



「え!いいんですか?」




「もちろん。一緒に帰ろうと思って迎えに来た」



「わあ、感激です!・・・春美、いい?」



心配そうに私を覗き込む。





うっ・・・。



冬実のこういう顔に弱いんだ。



深くため息をついて口を開く。