それから俺は夕方まで安静にしていた。
昼間とかに優香さんに聞いたら


昨日が金曜日だったらしく
今日は土曜日でみんな休みみたい。


すると、彼女が元気に「ただいまー!」
と言って帰ってきた。


すぐに優香さんは玄関に行って
「帰る時間くらい連絡しなさいよ」


って朝ほどじゃないけど
注意程度に言った。


彼女は逃げるようにすぐ俺のところに来た。
「あなたの名前ってまだ
聞いてなかったよね!?
名前は聞いても大丈夫?」


って最後の方は少し弱気で行った。
「大丈夫に決まってんだろ。」


って彼女の弱気を吹き飛ばすくらい
明るくそして軽く笑って言った。


「俺は桜木 葵。」


って言うと「どこ校?」って聞いてきた。
「その前にお前も名前いえよ。」


って質問に答えずに言うと
「あっ!そっか!倉木 美空だよ!」


って相変わらず明るい声で言った。
それからいくつか質問したりされたりして
お互いの事が少しわかった。


呼び方はお互いに呼び捨て。
美空はどんな時でも笑ってて明るいヤツで


友達はLINEの友達だけど聞いたら
沢山いるみたい。


たぶん学校だと有名人なんだと思う。
俺と同じ学年で高2。


近くの公立高校に通ってて
わりと成績は優秀。


対して俺は近くの不良校に席は
置いてるものの通っていないと言うと


じゃあ!といって
何故か月曜に学校見学で
美空の学校へ行くことになった。