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美空がいきなりみんなの前から
いなくなってから10年が経った。
美空は人気者だっただけに
俺は質問攻めにされ
みんなはショックを受けてた。
日記に書いてあった友達と勇気は
ドナーが見つかって美空が
生きていられるという嬉しさ
の反面、言わないでいなくなった
美空に対しての少しの怒り。
東京にいる美空の心配。
あと、日常に美空がいない悲しさ。
色々思って複雑でずっと元気が無かった。
と言うよりかは空元気という感じだった。
それでも月日が流れれば
俺ら残された人も進まないと行けなくて
俺は少しでも美空に出会うために
美空みたいに病気になって
笑顔の裏で苦しんでる人を助けたいから
美空がいなくなった後から
医者を志した。
しかし医者というのは志すだけで
叶うような夢ではないので
毎日、息するように勉強して
先生への質問は積極的すぎて
逆に先生が若干引くくらいだった。
まぁその努力もあり
県の国立大の医学部に見事合格。
お金は優香さんたちが
気にしなくていいと言ってくれたけど
俺自身も勉強しながらバイトをしてた。
そして、4年間医療の勉強をして
卒業して一年目の若い医者として
国立病院の先生の助手みたいな感じの
ことを2年間務めた。
