幼い頃から俺の予感は当たることが多くて
別に予言者とかじゃないけれど


良い予感も悪い予感も
結構、当たってた。


でも、今回の予感だけは
絶対当たって欲しくなかった。


と思ってたのに美空と出会ってから
1ヶ月半くらい経ったある日


その日は何気ない日常で
周りも普通で美空も普通だった。


放課後になって美空に
「美空ー、帰ろー」っていつも通り言うと


いや、違うかな。
いつも通りのフリして俺は言った。


すると美空は
「今日、友達と遊んで帰るから
先帰ってて!」って言った。


もちろん、美空はいつも通り。


だから、少しの
不信感と不安はあったものの


ほんとに少し。
気にしなければなんとも無い
くらいだったから


美空を信じる!って言い聞かせて
不信感や不安をかき消して
なんとも無いフリして帰った。