街には早々と小雪が舞っていた。 ある時、 「正宗のことは知っっていたよ。あいつも苦しかったんだ」 そう言った光さんは大人に見えた。 璃子さんの死は、二人の男性を苦しめ、 光さんは私を苦しめた。 それなのに、私は光さんとつきあい、正宗さんは私を憎んだ。 私は麗華を憎み、斗馬は麗華を愛した。 ・・・・・・・・・・ 人の心はどうにもならない。 鳥のように自由に空を飛んでみたい。 なにもかも忘れて、自由に飛んでみたい。