けれど、そんな時、お母さんの妹であった叔母さんが私を引き取ってくれた。
叔母さんと叔母さんの旦那さんは、私のことを本当の娘かのように可愛がってくれて…
だから、私、すごく感謝しているの。
叔母さんは、誰に対しても優しくて温かい人だったから、
はじめのうちは緊張していたけど…すぐに打ち解けることができた。
とっても、大好き。
叔母さんにも一人の息子さんがいたのだけれど
その息子さんも不器用だけど、とっても優しい人。
そんな家を出ていくのは少し寂しかったけど、独り暮らしをはじめて後悔はない。
「…黒澤くん、ココアできたよー!」
タイミングよくココアが出来上がり、黒澤くんの元へ運ぶ。
仔猫ちゃんにはもちろんミルク。
「ふふ、あったかいー。」
「いただきます。」
「にゃぁー」
ココアを一口、口のなかに入れた。
口の中に甘くてあったかいものが広がる。
「「美味しい(な)。」」

