精一杯の想いを君に贈る*この想いは君にだけ


☆ *




「…お邪魔します。」


軽く挨拶をする黒澤くん。


ふふ、礼儀正しいなぁ。


「どうぞ~!あっ、黒澤くんそこ適当に座ってて。」


靴を揃えてからソファに腰かける黒澤くんは、なんだか絵になる。


罪深いぜ、イケメンめっ!


「なぁ、タオルとか借りていい?

こいつ(仔猫)拭きたいから。」


心配そうに仔猫を見つめる黒澤くんに胸がキュンっと高鳴る。


ううっ、仔猫になりたい。


なーんてね。


「あ、ちょっと、待って。」


タンスからまだ使ったことのない新しいタオルを二枚出す。


仔猫の分と黒澤くんの分。


私、知ってるんだよ。


黒澤くんが仔猫の為に傘を使って


少し体が濡れていたこと。


「はい、これ使って。

このタオル、まだ新しいから。」


黒澤くんを見ながらニッコリと笑う。


「…さんきゅ。」


彼は少し恥ずかしそうに顔を背ける。


黒澤くんからお礼言われるなんて…っ。


嬉しいっ!!


「どういたしまして。

今、温かいものだすね。」





黒澤くんにだすココアの準備。


黒澤くんってこう見えて甘党。


「…お前、独り暮らし?」


仔猫をタオルで拭きながら聞いてくる黒澤くん。


「そうだよ。

両親は小さい頃事故で亡くなったの。」


小さく笑いながら軽く答える。