「……な…だけ…ど」 急に聞こえた黒澤くんのポツリと呟くような声。 彼女は、猫をなでるように嬉しそう黒澤くんの声に反応する。 「えっ?なぁに?」 「…あんた、邪魔なんだけど。 とっとと、俺の腕…離してくんない?」 えっ…? 聞いたことのないような低すぎる声。 驚いて顔をあげる。 黒澤くんは今まで見たことのないような冷たい視線で女の子を睨み付けていた。 あまりの冷酷さに、ぞくっとする。