「だから、そう言ってんだろ。 一緒に行くの?行かないの?」 試すような瞳。 黒澤くんが私の瞳を見据える。 こんな状況にも関わらず胸がトクンっと音を鳴らす。 「行く!一緒に行きたいです!」 私は、嬉しくて嬉しくて… 出てきそうになる涙をこらえながら、ふにゃっと間抜けな笑顔を彼に向けた。 「…なら行くぞ。」