「鈴…っ。待たせて、ごめん。
全部、思い出したよ。」
私の耳元に震える声が聞こえた。
黒澤くん、泣いてるの?
「…っ、ほんと…?」
黒澤くんのその言葉を聞いたとき、
心の中からいろんな感情が溢れてくる。
情けないくらい声が震えていて、
「あぁ、ほんとうだ。」
彼の言葉が心に染みていく。
「…っ。」
黒澤くん…っ。
私のこと思い出してくれたの?
「俺の名前を呼んでよ、鈴。」
"悠くん"に"鈴"って呼ばれている。
その事実だけでこんなにも心が震えてる。
名前を呼んでほしいなら何度だって君の名を呼んであげる。

