☆**────


鈴奈side



ザワザワとざわめく玄関。


次々と、生徒たちが登校してくる。


玄関へ気だるそうに…どこか眠そうに入ってきた人物をみつけて、私の頬は思わず緩む。


ふふ、眠そうな顔も好き。


すぐに駆け寄って声をかける。


「黒澤くん、おはよう!偶然だね!

偶然ついでに、一緒に教室に行こうよ!」


いつものように満面の笑顔を浮かべる。