――――なぁ、鈴
俺、全部思い出したよ。
楽しかった記憶も、胸が苦しかった記憶もぜんぶ。
母さんから聞いたんだ。
俺は、あの日待ち合わせ場所に行く途中で事故にあって記憶をなくしたこと。
俺が記憶をなくしたあと、すぐに鈴が家を出ていったこと。
鈴がもう一度、俺と"はじめまして"をやってくれたこと。
ごめんな、鈴。
たくさん、俺はお前を傷つけたんだな。
記憶が無いからって、お前にたくさん酷いことをした。
許してもらおうなんて思ってない。
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