「えっ?」
驚いたように、顔を上げる叔母さん。
叔母さん、ごめんなさい。
悠くんが怪我をしたのは紛れもない私のせい。
「悠くんは、私のことを覚えてないわけだし、私が一緒に住んでいたら可笑しいじゃないですか。
だから、家を出ていきます。」
叔母さんの目を見て、しっかりと伝えた。
自分の気持ちが揺らがないように。
私があのとき悠くんを噴水なんかに誘ったから、悠くんは怪我を負ったの。
悠くんに、怪我を負わせた私が彼の隣にいていいはずがないんだよ。
「鈴奈ちゃん…っ、でも…!」
「そんなことさせられないわ」って言いたげな叔母さんの顔。

