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鈴奈side


ずっと大好きだった悠くん。


優しくて、笑ったときの顔が少し意地悪でお兄ちゃんみたいで…


本当に大好きな人。


私が一人で泣いているとき、そばにいてくれたのは紛れもない彼だった。


私は、恋ってものが分からなかったけど私の視線の先にはいつも悠くんがいたの。


彼がいればなにもいらない本当にそう思ってた。
 


『…好きだよ、鈴。』


だから、悠くんにキスをされたときも、告白されたときも…


とっても驚いたけど、ほんの少し嬉しかったの。