精一杯の想いを君に贈る*この想いは君にだけ






次の日。


俺のクラスに顔を真っ赤にした鈴が現れた。


俺と鈴は屋上に向かったのだけれど、鈴の様子はなんだかソワソワしていて…


こっちまでその緊張が伝わるようだった。



「…で、話ってなに?」


屋上に着いた途端、口を先に開いたのは俺だった。


『あの子の目は完全に恋する女の子でしたけどね。』


昨日の女の言葉が頭から離れない。


…心臓がどきどきいってる。


「あの、明日…

いつもの噴水の前で会いたいの。」


恥ずかしそうに、下をむく鈴。