「黒澤くん、顔赤いよ?」 顔が熱くなった俺を心配するように顔を覗いてくる佐倉。 そんな仕草にさえも胸がきゅんっとする。 人は恋をすると変わると言うけれど本当にそうなんだと思った。 「いや、大丈夫。」 佐倉と目を合わせるのがなんとなく気まずくて視線を横にはずした。 ふと、視線を流した先に一人の小さな男の子が目に入る。 その男の子は、ボールを追いかけながら道路の方へ走っていく。 あそこの道路は大通りで、何台もの車が猛スピードで走ってくる場所だ。 顔が、だんだんと強ばっていくのが分かった。