「なら、明日…噴水の前に来てほしい。
そこで俺の気持ちをきちんと伝えたい。」
真っ直ぐと私を見据える彼の瞳。
この瞳に私が映ってる。
嬉しいはずなのに、体の体温が下がっていく。
「…っ、噴水の前…」
「…嫌か?」
「…ち、ちがうの!嫌なわけない!」
私の反応に心配そうな眼差しで見つめてくる黒澤くん。
そんな彼の言葉に慌てて否定した。
嫌なわけないよ、嬉しいくらいだ。
けど、私…黒澤くんに言ってないことがある。
「じゃあ、また明日。」
少し頬を赤らめた黒澤くんがその場を去っていく。
―――ごめんね、黒澤くん。
私、まだあなたに言ってないことがある。
この秘密をしったら、あなたはどんな顔をする?

