「彼女なんていない。 キスをしたのは、お前の当て付け。」 …彼女さんいないんだ。 その言葉にホッとしてしまう。 黒澤くん…っ。 私、期待していいのかな? 「なぁ、鈴奈…。 こんなどうしようない俺だけど、ずっと傍にいてくれる?」 その言葉に一気に涙腺が切れる。 私、夢を見ているの…? 黒澤くんが、私に微笑んでくれた…っ。 私の名前を呼んでくれた…っ。 私に傍に言ってくれるって言ってくれた。 「…うう”ーっ…あぁっ。」 言葉が出なくて、必死に首を縦にふる。