「好きです、黒澤くん…誰よりも。」 「…」 「これからもずっと好き。」 真っ直ぐと彼を見る。 下を向いている黒澤くんがどんな顔をしているのかなんて分からない。 けど、最後だから。 瞳一杯に彼を映したくて。 彼だけをじっと見つめた。 「けど、この気持ちは一方的なものでした。」 頬に温かいものが伝う。 視界がぼやけてきて、彼の顔がよく見えない。 やだなぁ、彼の顔をこの目に焼き付けたいのに。