「…っ。」


タオルのはしには刺繍がしてあって


“kurosa yuto” の文字


「黒澤くん…っ、

私のそばに居てくれたんだ…」


もう、なんで黒澤くんはこんなに優しいの?


こんな風に優しくされたら、また好きになっちゃうよ。


諦められないじゃんか。


「…っ、うぅ。」

 
止まったはずの涙が溢れでて


どうにもならないこの想いを必死に押さえる。


好き…っ、好き…


大好きだよ、誰よりも。


こんなに好きなのは、君だけなのに。