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「…ん…っ。」


そっと目を開ければ、真っ白な天井が見える。


夢…久しぶりに見たな。


そう思うと、心の中が少し温かくなる。


でも…あれ、私…


どうして…医務室にいるんだろ。


周りを見渡せば窓から夕日が見える。


えっと…確か…あのとき…黒澤くんの胸に抱きついて…


泣きじゃくって…そのあと…


「ん、…あれ?」


体をベットから起き上がらせると、額から落ちてくる綺麗なタオル。


あれ、このタオル…?


どこかで…?