瞳の奥に隠れていた狂気に少なからず気づいた私は逃げようと必死だった。
「逃げたいのに、力が敵わなくて。
怖くて怖くて堪らなかった。」
今までにないぐらいの恐怖に襲われた瞬間だった。
『嫌っ!離してっ!!』
『…これからはずっと一緒だよ。
鈴奈ちゃん…ッ。』
必死に抵抗する私を見て、あの人は嬉しそうに微笑んでいた。
「結局、変な人に無理矢理…海に入らされて、私その頃身長も低かったし…全然泳げなくて…っ。」
息が苦しくて…うまく言葉が続かなくて
『…ゲホッ…っ、助け…て…っ!』
『…鈴奈っ!!今、助けてやるからなっ!』
『…お母さんっ…!お父さん…!!
ゲホッ…助けて…っ!苦しい…っ。』

