だって、それくらいの罪を私は犯したのだから。
「私、昔ストーカーされてたの。
私にストーカーなんて信じられないだろうけど。」
海の方を見つめながら、口を重々しく開く。
黒澤くんは黙って耳を傾けてくれた。
「…」
懐かしいなぁ、海。
あの日以来、全然来てなかったから。
「その日はね、家族で海に来てたの。
お母さん、海大好きだったから。」
過去を思い出すように、目をソッと閉じた。
あれは、確か…中学に上がる前ぐらいの時。
お母さんの案で海に行くことになったんだよね。
あの時の私は、確かに幸せだった。
「…」
黒澤くんは何も言わない。

