「あっ、うーん。 私、こっちで貝殻集めてるね。 なっちゃんは、泳いできて。」 曖昧になっちゃんに向けて笑顔を浮かべる。 それに、私…泳げないだよね。 でも、そんなこと恥ずかしくて言えないっ! 「そう?じゃあ、泳いでくる。」 なっちゃんが去ったあと、一人で貝殻を集める。 「暑いなぁ…」 楽しそうに泳ぐ女の子姿が目に入って… いいなぁ…私も泳げるなら泳ぎたい。 でも、泳げない…!! 「なーにしてるの?鈴奈。」 突然、目の前に表れたのは爽やかな笑顔を浮かべている一輝。