黒澤くんとはあの日以来、一言も喋ってない。


廊下ですれ違っても目を合わせない。


それはまるで、他人かのように。


黒澤くんを諦められない気持ちは本当だけど、黒澤くんには彼女がいるわけだし。


これ以上彼に迷惑をかけられない。


だから、心の中で彼を想うことにしたの。


心の中だったら別にいいでしょ?


っとは言っても最近は実行委員の仕事が忙しかったから黒澤くんに会いに行く暇もなかったんだけど…


でも、忙しくて良かったって思ってる。


だって黒澤くんのことを考えなくてすむんだもん。


はっ…!私、また黒澤くんのこと…