『うーん。何か、思い当たる節ないの?
黒澤に話しかける前に黒澤の気に触ることをしたとか。』
耳に伝わる凛としたなっちゃんの声。
私のこと心配してくれてるんだな…
「えっと…黒澤くんに話しかける前…?
廊下で一輝と合宿のこと話してたけど…それだけだよ。」
そうだよ、転びそうになった一輝が私を支えてくれたそれだけ。
だけど、そんなこと黒澤くんとは関係ないよね…っ。
『えっ…それって…もしかして…』
ボソッと呟いたようななっちゃんの声。
なんとなく、確証を掴んだような…真実を掴んだような…そんなような声な気がする。

