流れる空気が、なんだか重たい。
私、変なこと言った…っ!?
「なぁ、佐倉。
俺のこと名前で呼んでよ。」
えっ…?
突然、何を言われるのかと思っていたが、
予想外のことを言われて首を傾げる。
ど、どうして急に?
「えっと…急にどうしたの?」
チラッと高瀬君の様子を伺いながら、訳を問う。
「佐倉に呼んでほしいから俺の名前。」
少し頬を赤く染めながらも、真っ直ぐに私を捉えてくる綺麗な瞳。
…っ。
そういう顔されると…っ…
なんて返せば正解なのか分からなくて、視線を外す。
周りの音が遠くに聞こえる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…