「つーか、あの約束覚えてる?」 突然、にやっと口角を上げた黒澤くん。 「お、覚えてるよ…。」 「ふぅん、ならせいぜい頑張って。」 黒澤くんの悪いかお。 絶対に、今の状況楽しんでるよね… もうー、黒澤くんのバーカ! あの約束と言うのは、私と黒澤くんが交わした賭けみたいなもの。 あのときは…勢いあまってあんなこと言っちゃったけれど、本当は何をすればいいのか全く分からない。 そんなことを思いながらも、私は2週間前のことを思い出していた。