美波へ。
今まで黙っていてごめんなさい。
私は…病気でした。
この手紙を見つけたって事は…私は無事に死ねたんだね。よかった。
美波や両親に、弱る姿見せたくなかった。
どうせ死ぬなら、飛び出しちゃえ。
そう思ったの。ごめんね…。迷惑かけて。
病気のことは私と病院の先生しか知りません。
ごめんね。

でもいつか、元気な姿であなた達に会いにゆきます。
どうか、見つけてください。
そうしたら、また、家族で過ごさせてください。あなたの支えになります。
あなたはもう、気づいているのかな?
まだなのなら、見つけてください。
さぁぁて。どこにいるかなぁ?
お姉ちゃんからの、最後の問題です。笑

それから…。美波。
かわいい顔が暗くなっちゃうぞ〜!
明るくなぁれ、明るくなぁれ!
またまた、お姉ちゃんからの最後の魔法です。笑

お姉ちゃんのことは、ときどきでいい。
ときどき、思い出してくれれば…。
それだけで幸せです。
寂しくなったら、私を探して。
見つからなかったら、晴れた日に空を見上げて。あなたに暖かい日差しを注いでいるのが私。
晴れていないのなら、雨の日。たくさん雨が降っているでしょう。その雨はあなたの心の涙です。霧雨なのなら、あなたはもう大丈夫。
雨のち晴れるよ。もしそれが、大雨なのなら、私があなたの心の雨を、吸っている証拠。
うららかな風が吹いていたら…

あなたを守っています。


最後に…。
桜の花びらを貼っておきます。
珍しい種類みたいで四つ葉のクローバーの形をしています。ね?なんか、不思議じゃない?

春にこの桜を見つけたら、それは私。
進学を応援しているよ。
季節外れの2月に、この桜が飛んできたのなら、必ず受験合格する。
でも、ちゃんと勉強してたらね…?
しないと飛ばないぞ〜笑


最後になっちゃいました。
どうかお幸せに。私の分まで精一杯生きてね。
いつかあなたがこっちに来る時まで。
また逢う日まで…。