いつものようなTシャツにデニム姿ではなく、フォーマルな装いにいつもとギャップを感じてしまう。 その見慣れない姿にドキンと心臓が大きく鳴って戸惑う。 「な、なにその格好。どこかいくの?」 「ああ、うん。ちょっと仕事」 「え、仕事?」 「うん。あ、それ朝飯だから食べて。手抜きでごめんね、時間なくて。それと悪いけど夜は遅くなるから適当に食べて」 本当に時間がないのか暁は慌ただしく準備をしている。それを目で追いながら頷いた。