そして結構、情熱的だ。
草食系で淡泊っぽい雰囲気のくせに、ことが事だと情熱的に愛してくれる。
なのにとてつもなく甘くて優しいから、あっという間に翻弄された。

「何見てるの」

飽きずに見ていたら、暁がニヤリと笑って目を開けた。
起きていたのか。
そうならそうと言ってよ。
恥ずかしくなって目線を逸らす。

「起きていたなら言ってよ」
「熱い視線を感じたら、嬉しくてつい」

そう言って、暁が優しく見つめてくる。
長い指が髪をすき、優しくなでる。

「なに?」
「うん。やっと手に入れたなって思ったら嬉しくてさ」

ストレートにそう告げられ、カッと顔が熱くなる。
この人は恥じらいがないのか。