桜ときみと

別に二度目のこの生、死んでもよかった。

でも、お兄ちゃんを失って、一人ぼっちになるのが何より怖かった。

「泣くな。失いたく無いのなら、強くなれ。誰よりも強く。」

養父はそう言った。

だからずっと努力してきた。

それなのに8つになったあの日、悲劇は起きた。

任務から帰ったら、村が燃えていた。

血まみれの養父、私を罵倒する、養母。

お兄ちゃんは任務だった。

長州の家紋と揺れる旗。

上がる悲鳴。

舞う血。

全てが一編の絵画のようだった。