ご飯を食べ終えた後、私達は外に出ていた。
自由な私達は、自由に行動することができる。
近くの公園には、たくさんの子ども達がいた。
翔と舞衣は、楽しそうに砂場で遊んでいる。
私はベンチに座りながら、本を読んでいた。
「よ、散歩か?」
後ろから、聞き慣れた男の子の声が聞こえた。
「福也君!」
彼の名前は、泉寺福也(センジフクヤ)君。
私よりもひとつ年上で、この子どもだけの世界で一番年上の男の子だ。
彼とは、家が近いということもあり、昔から仲良くしていた。
いわゆる幼馴染だ。
「うん。
翔と舞衣も一緒だよ。
ほら、あそこで二人で砂山つくってる」
「あ、本当だ」



