大人のいない世界

二人は、いつもみたいに不思議そうな顔をして私の顔を見る。


「ごめんね……。

翔、舞衣…………。


でもね、これは仕方のないことなんだ。

二人にも、ちゃんとわかってほしいから、だから…………。


ごめんね」



そう言って、私は美佳ちゃんの部屋の扉を開けた。