そう考えた私は、階段をのぼった。

ギッ、ギッ、ギッ、という階段が軋む音が、家中に響き渡る。


のぼった先に、「みか」というプレートがかけられた部屋を見つけた。

きっと、ここが美佳ちゃんの部屋だ。


念のため、コンコンコンと三回ノックをして、


「美佳ちゃん」


と声を掛ける。


やはり返事はない。


私は、すぅ…はぁ…と頼りない呼吸を一回して、部屋の扉を開けた。


「っ………………!!」